停電が発生すると、「冷蔵庫の食品は何時間まで大丈夫?」「ドアを開けなければ冷たさを保てる?」と心配になりますよね。
停電中の冷蔵庫は新しく冷気を作れませんが、ドアを閉めたままにすることで庫内に残った冷気を一定時間保てます。ただし、食品を安全に保存できる時間は、季節や室温、冷蔵庫の機種、食品の量、停電前の庫内温度などによって変わります。
この記事では、停電したときに冷蔵庫の食品を守る方法、食品を処分する判断の目安、電力が復旧した後に確認することを解説します。
焦げた臭い、煙、火花、異常な発熱、電源コードの損傷、浸水がある場合は、冷蔵庫に触れないでください。安全を確認できる場合のみ乾いた手で電源プラグを抜き、電力会社、販売店またはメーカーの修理窓口へ相談しましょう。

停電したとき冷蔵庫は何時間もつ?
一般的な目安として、停電した冷蔵庫はドアを閉めた状態で、2~3時間程度は庫内の冷たさを保てると案内されています。
ただし、これは食品の安全を一律に保証する時間ではありません。夏場の暑い部屋、食品が少ない冷蔵庫、ドアを何度も開けた場合などは、庫内温度が早く上がる可能性があります。
反対に、停電前から十分に冷えていて、食品が適度に入っており、ドアを一度も開けなければ、冷気を比較的保ちやすくなります。
冷蔵室と冷凍室では保冷時間が異なる
冷凍室は凍った食品自体が保冷剤のような役割をするため、食品が多く入っているほど温度が上がりにくい傾向があります。
ただし、冷凍室でもドアを開ければ冷気が逃げます。停電中は中身を確認するためだけにドアを開けることは避けましょう。
停電直後にすること
停電の範囲を確認する
最初に、自宅全体が停電しているのか、冷蔵庫につながる回路だけに問題があるのかを確認します。
- 近隣の照明や街灯も消えているか
- 自宅の分電盤でブレーカーが落ちていないか
- 電力会社の停電情報が発表されていないか
- 冷蔵庫以外の家電も停止しているか
焦げた臭いや異音、浸水などがある場合は、無理にブレーカーや電源プラグを操作しないでください。
停電が始まった時間を記録する
停電が始まった時刻をスマートフォンなどに記録しておくと、食品の状態を判断する材料になります。
外出中に停電した可能性がある場合は、電力会社の停電履歴や、時計がリセットされている家電などから停電時間を確認しましょう。
冷蔵庫のドアを開けない
停電中に最も大切なのは、冷蔵庫と冷凍庫のドアをできるだけ開けないことです。
ドアを開けると庫内の冷気が外へ逃げ、室内の暖かい空気が入ります。中身を確認したい場合でも、停電が短時間で復旧しそうなら、そのまま閉めておきましょう。
停電中に食品を守る方法
保冷剤や凍らせたペットボトルを活用する
停電が長引くと予想される場合は、冷凍してある保冷剤や凍らせたペットボトルを利用できます。
ただし、保冷剤を移動させるために何度もドアを開けると逆効果です。作業する場合は必要な保冷剤と食品を決め、一度で素早く移動させましょう。
肉、魚、乳製品、作り置き料理など傷みやすい食品を保冷バッグやクーラーボックスへまとめ、保冷剤で挟むようにすると、保冷時間を延ばしやすくなります。
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保冷剤やクーラーボックスを使用しても、食品の安全を無期限に保てるわけではありません。商品の保冷時間や使用方法を確認し、食品の状態に不安がある場合は食べないでください。
冷凍食品をまとめる
冷凍食品は離して置くよりも、できるだけまとまっている方が互いの冷気を保ちやすくなります。
停電が発生する前に台風や計画停電が予想されている場合は、冷凍室を整理し、食品と保冷剤をまとめておくとよいでしょう。
冷蔵庫へ温かい食品を入れない
停電中の冷蔵庫へ、調理直後の温かい食品を入れると庫内温度が上がります。
停電中に調理した食品は早めに食べ切り、残ったものを十分な冷却手段がない状態で保存しないようにしましょう。
停電後に注意したい食品
食品を食べられるかどうかは、停電時間だけではなく、保存温度、食品の種類、開封状態などを合わせて判断します。
特に注意が必要な食品
- 生の肉や魚、ひき肉、刺身
- 牛乳、生クリーム、乳製品
- 加熱済みの総菜や作り置き料理
- 炊いたご飯、麺類、カレーや煮物
- 開封済みの要冷蔵食品
- 離乳食や高齢者向けの調理済み食品
これらは温度が上がると微生物が増殖する可能性があります。停電時間や保存状態が分からず、安全性を判断できない場合は、無理に食べないことが大切です。
臭いや見た目だけで判断しない
食中毒の原因となる微生物が増えていても、食品の臭いや見た目が大きく変化しないことがあります。
安全性を確認するために少量を味見することは避けてください。少しでも不安がある食品は処分しましょう。
解凍された冷凍食品
冷凍食品が完全に解凍され、長時間ぬるい状態になっている場合は、再冷凍を避けた方が安全です。
まだ中心まで凍っている、氷の結晶が残っているなどの場合でも、商品の保存方法や注意表示を確認してください。判断できない場合はメーカーへ問い合わせましょう。
電力が復旧した後に確認すること
冷蔵庫が再び運転しているか確認する
電力が復旧すると、多くの冷蔵庫は自動的に運転を再開します。庫内灯、操作パネル、運転音などを確認しましょう。
機種によっては、一時的に表示が点滅したり、温度表示や設定が変わったりする場合があります。取扱説明書に従って確認してください。
すぐに冷えなくても少し待つ
電力が戻った直後は、冷蔵庫のコンプレッサーが保護機能によってすぐに動き出さない場合があります。
ドアを閉めたまま運転状態を確認し、しばらく待っても冷え始めない場合は、次の記事も確認してください。
異常な臭いや音がないか確認する
焦げた臭い、煙、火花、通常とは異なる大きな音、電源コードの異常な発熱がある場合は、使用を続けないでください。
安全に操作できる状態であれば電源プラグを抜き、販売店またはメーカーの修理窓口へ相談しましょう。
停電に備えて準備しておくもの
- 長時間保冷できる保冷剤
- クーラーボックスまたは保冷バッグ
- 冷蔵庫・冷凍庫用温度計
- 懐中電灯と予備の電池
- 常温保存できる飲料水や食品
- モバイルバッテリー
- 停電情報を確認するためのラジオ
保冷剤は普段から冷凍室で凍らせておくと、停電だけでなく買い物や食品の持ち運びにも利用できます。
非常食や飲料水は、家族の人数や年齢、健康状態を考慮して準備しましょう。賞味期限を定期的に確認し、普段の食事で消費しながら買い足す方法もおすすめです。
停電中の冷蔵庫に関するよくある質問
停電したら電源プラグを抜くべき?
通常の短時間の停電で、冷蔵庫や電源コードに異常がなければ、必ずしも電源プラグを抜く必要はありません。
ただし、落雷、浸水、電源コードの損傷、焦げた臭いなどがある場合は別です。濡れた冷蔵庫や電源プラグには触れず、電力会社や専門業者へ相談してください。
冷蔵庫のドアは一度も開けてはいけない?
絶対に開けてはいけないわけではありませんが、開ける回数と時間は最小限にしましょう。
保冷剤や傷みやすい食品をクーラーボックスへ移す場合は、事前に取り出す物を決めてから一度で作業してください。
停電後に冷蔵庫が冷えない場合は故障?
電力が復旧しても、庫内が元の温度へ戻るまでには時間がかかります。ドアを閉め、設定温度や操作パネルを確認してしばらく待ちましょう。
長時間待っても冷えない、エラー表示が消えない、異音や焦げた臭いがある場合は、販売店またはメーカーへ相談してください。
まとめ
停電した冷蔵庫が冷たさを保てる時間は、一般的に2~3時間程度がひとつの目安ですが、季節や室温、食品の量、ドアの開閉などで大きく変わります。
停電中は冷蔵庫のドアを開けず、停電開始時刻を記録してください。長引く場合は、保冷剤とクーラーボックスを使って傷みやすい食品を保冷しましょう。
復旧後は冷蔵庫の運転、庫内温度、異音、臭い、エラー表示を確認します。食品の保存状態に少しでも不安がある場合は、味見をせず処分することが大切です。



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